設置主旨

人口減少が進み、その存続すらも問題となっている多様な地方都市を対象に、将来に向けた持続的発展と地方創生・都市再生の核になる「拠点(広域拠点(中心拠点)、地域拠点、生活拠点他)」形成のための拠点像とその実現に向けたプロセスを含めたデザイン手法を研究し、その成果を公表するとともに地方自治体に提示することを目的とする。

これまでの都市計画制度は人口増加を前提としたものであり、今後も継続する人口減少下における拠点のデザイン手法は未だ確立されていない。

特に中心拠点が賑わいを維持・向上できなければ、それを結節点とする「公共交通」は維持できず、市街地の集約化や歩いて暮らせる都市は実現不可能である。

さらに、拠点の魅力は都市そのものの魅力でもあるため、その魅力低下は地方圏での生活の質を低下させる。結果として大都市部への人口流出を加速させる可能性が高まるとも考えられる。

地方都市を研究対象とする研究者が集まり、その研究成果と英知を結集し、拠点に求められる機能とは何か、その質と量はどの程度か、その実現に向けた課題は何かを検討し、適切な公民協働のあり方、魅力的な拠点のデザイン手法を提示することは都市計画研究者の責務だと考える。

なお、各拠点は、その位置づけにより、目指すべき目標像も異なるため、多様な地方都市を対象に研究を進め、その在り方を探る。

 




             設置期間
2019 年 4 月  〜   2023 年 3 月




                    お問い合わせは事務局 山口大学 小林 までtaki210@yamaguchi-u.ac.jp
 日本建築学会・都市計画委員会    
 地方都市拠点デザイン小委員会

 Sub Committee of Design for City Center of Local City